風の歌を聴け

 

新譜が出たタイミングだからこそら旧譜の宣伝をしよう

だって我々がかつて発表した作品だって、知ってもらえさえすれば今現在の誰かの心を救える筈だ。

 

そんな気持ちで、2017年春にbrainchild’s の『PILOT』がリリースされた際に、前作の『HUSTLER』の解説ブログをこのサイトで書いたりもしたのですが……

今年10月に自分の新譜を出した時には、あまりにも多忙過ぎてスッカリ忘れていました。

 

そして今夜ふと思いたったので、したたか酔いながらキーボードを叩いております。

 

昨年(2016年)、渡會将士は『マスターオブライフ』というアルバムをリリースしました。

 

この作品はFoZZtone活動休止後、初めての公式ソロ音源でした。

その一曲目に収録した曲が、『風の歌を聴け』という曲で、12曲入りのこのアルバムの中で唯一の完全新作でした。(他の曲はだいたいこれまでのソロ活動の中でいくつかリリースさせて頂いた “ライブ会場限定販売音源 ” に収録した曲の最新バージョンだったりするのです。)

そして「風の歌を聴け」は、アルバムのコンセプトを「12ヶ月になぞらえた12曲にしてみようかな」などと思いついたは良いものの、1月に該当する曲が無いぞと気付き、毎年の1月をどんな風に過ごしてたかなと思い出しながら作った曲です。

改めて考えると、日本のヒットソングに「1月」を彷彿とさせる曲って少ないですね。

 

いつかの1月、僕は母校の◎◎周年同窓会のお誘いを静かにスルーしました。

同窓会だなんて、我々のような仕事の人間には恐ろしく肩身の狭い場所です。同級生とお話できる話題なんてほとんど無いのです。

彼らがローンでマイカーを買った頃、我々はローンでビンテージギターを買い

彼らが結婚した頃、我々はメジャーレーベルと契約したり、あるいは解雇されたり

学生時代のガールフレンドが子供を生む頃、メンバーが脱退したり、新規加入したり、解散したり。

The BeatlesのIn My Lifeみたいに、“Some are dead and some are living.” 死んだヤツもいるし、まだ生きてるヤツもいる、なんて話も出来てしまうわけです。10年以上音楽やってると。

そりゃぁ世間様と話題もズレるわけです。

 

 

今年の正月はどうですかね。

僕は相変わらず、足の速い青魚みたいな言葉を釣り上げては

切り刻んで並べ替えて、なんとかメロディーに乗せてリリースする、相変わらずの暮らしを続けているのでしょう。

気が付けば2017年も残り僅かで、師走の喧噪を乗り越えたら一瞬の正月休み、

でもすぐにダイヤは平常通り動き出して

結局今年も会えず終いだったあいつは何やってんのかなんて思ってるうちに

忙殺されていくんでしょうね、来年も。

 

 

 

楽曲タイトルを拝借した村上春樹さんのデビュー作「風の歌を聴け」は、とても好きな作品でよく読み返すのですが、未だに何を言いたいのかサッパリ解りません。

ですが、年々読み返す度にファントムリブの様に失われた何かが痛みます。

そんな歌を書きたいと思っていたら、いろいろあって、書けたみたいです。笑

 

いやぁ、エモい大人になったもんだな、俺達。