好きなマンガ①

いきなりですが、好きなマンガをズラズラと並べていきます。

読んで下さる方が暇過ぎてしょうがない時にでも思い出して下されば幸いです。

まぁ、こんなご時世ですから、先ずはなるべく気軽に読めそうなものを5つほど。

※この文章は2020年4月5日に書かれています。

 

 

王様ランキング / 十日草輔

( 2020/4/11 最新 第7巻 発売予定 )

 

主人公は生まれた時から耳が聞こえない、言葉も喋れない、そしてめちゃくちゃ非力な王子様。

ものっそい強い巨人の両親から生まれたのにめちゃくちゃ身体小さいし、お妃様は王子が幼い頃に亡くなってるし、王様も病に倒れて先は長く無い。

さらに継母にあたる第二王妃は「死刑!」が口癖の嫌なヤツだし、腹違いの弟はとても優秀で力も強く、国民は王位を継ぐのは第二王子のほうだろと思っている。

そして主人公の初登場シーンは、真っ昼間の大通りでパンイチ

 

どっかで聞いてことある童話のテンプレみたいな展開からスタートしますが、それもそのはず、作者の十日草輔さんはもともとこの物語を絵本にしようと思っていたんだとか。

だからこその美点だと思いますが、このマンガ、台詞がとても少ない。台詞無しで数ページくらい進行することもあります。絵だけなのにとても情感豊かで、スラスラと読めるんです。

そして気が付くと自分でもビックリするくらい、「おいマジかよ、続きすげぇ気になるなぁ!」と思わされ .  .  .  .  「おい、お前まさかの!」という、童話らしからぬ裏切りも連発して .  .  .  .気が付くと手塚治虫先生のマンガを読みあさっていた時の感覚がフラッシュバックしてたりもします.  .  .  .  最近のマンガでは飛ばされがちな、ちょっとした動作の描写を丁寧に描いてたりする辺り、作者のマンガへの愛情をひしひしと感じます .  .  .   うっかり、メンタル疲れてる時に読むと、涙出ます .  .  .  .

「絵本」という言葉を多用しましたが、実はとても誠実に、マンガしてるマンガなんです。

 

最近購入して、一日で全巻読んでしまいました。アニメ化も決まったそうです。

黒い目玉焼きみたいなヤツがほんと可愛い。このご時世に疲れているなら、ぜひどうぞ!勇気が出ます。

 

 

目玉焼きの黄身いつつぶす?/おおひなたごう

( 全12巻 完結 )

 

目玉焼きの黄身をいつ潰すかでひたすらモメるアホなカップルの話

目玉焼き以外にも様々な料理が登場し、その都度、「なんだその食べ方は?」とモメる二人。

というか主に男がクソめんどくさいw こんなめんどくさい男いるか!?

でも実はとっても大事なことを、我々の代わりにケンカしてくれているお話なんだと思います。 パートナーや仲良しの友達とぜひシェアして欲しいマンガです。

 

更には、凄く話のネタになるマンガです。

このマンガを読んだ後たまたま知人と、「カップラーメンを食べる際のアレ、どうしてる?」という話で大盛り上がりして、盛り上がり過ぎて世界平和とはなんぞや、という話にまで発展して、ゴールは結局「目玉焼きに何かける?」でしたw

 

 

タテの国/田中空

(「ジャンプ+」でのみ連載中 全話無料 )

 

携帯の画面の “ 縦スクロール ” に注目し、ひたすら下へ下へとスワイプしながら読むお話。

ストーリーもかなり特殊。底の無い縦長の空間を、主人公がとにかくずっと落下し続ける落下しまくる。先に落ちて行った女の子を追いかけて。

 

作者の田中空さんは元々SF作品の原作担当で、マンガを描くのは今作が初なんだとか。そんなわけで絵は非常に素朴ですが、

「ワンパンマン」のONEさんとか、「ラッキーマン」のガモウひろしさんの様な『魅せる設定』と『魅せる展開』でグイグイ読ませてくれます。

 

読み始めるのにベストなタイミングは、休みの日の朝。早起きしていろいろやりたいな〜とか思ってたけど、うー、布団から出たく無い、、、取りあえずスマホ見るか、、、はい、ここ。ここで読んで下さい。

この感じで私50話くらい一気読みしました。ひたすら落下し続けながら、物心ついた時に感じた「宇宙ってなんかすげえ、あとなんかこえぇ」みたいな漠然とした浮遊感をもう一度体験させてくれます。

※作風の都合なのか、いまのところ書籍化不可能なのかな? 電子書籍でも読みたいな〜。

 

 

異世界おじさん/殆ど死んでいる

( 2020/4/23 最新 第4巻 発売予定 )

 

アニメ、マンガ、ラノベ界は「まだ続くのかよ!」と言いたくなるくらいの異世界ネタオンパレードですが .  .  .  .

その中でもわりとアウトサイダーな場所にいる異世界モノがこちら。

 

異世界モノにはお決まりのテンプレがありまして、

ある日突然なんやかんや(主に事故が)あって、主人公が目を覚ますとそこは中世ヨーロッパ風(中世の中国風等もある)の世界。そしてすぐ襲って来るモンスター「ガオーン」 市民 A「キャー助けてー!」 主人公「や、やめろぉーう!」 ピカー!バシュー!ドゥクシュ! 主人公「はわわわわ、なんだ今の力は? てか俺つえー!」 市民A「ふんだ、アンタに助けられなくてもヘーキだったんだから! てゆうかアタシこの国の姫なんだからね! とりま、お城にトゥギャザーなう!」

みたいな感じでして。

で、この「異世界おじさん」は、元々引き蘢りだった若者が異世界に行って、豚の化け物と勘違いされて酷い迫害を受けまくって、すったもんだの末、ようやく元の世界に帰って来たら無職のおじさんだった、という悲惨なところから話が始まるんです。

しかもおじさんが異世界に行ってる間に家族は全員大モメにモメて一家離散、社会復帰の見込みゼロのおじさんは甥っ子の家に居候しながらユーチューバーを目指しますド頭から憐れみが重い

 

でもこの物語は、読んでいると「 ス ス ス ス 」という変な笑い声を出させてくれる素敵なギャグマンガですし、とても大切なことも教えてくれます。

それは、「生きる為に必要なことはだいたいSEGAが教えてくれる」ということです。

セガサターンの香ばしい香りに誘われて、一度手に取って見てはどうでしょう。実はちょっと特殊な萌えを提供してくれるマンガだったりします。

 

 

犯人の犯沢さん/かんばまゆこ

(2020/4/5現在 最新 第5巻 発売中 )

 

名探偵コナン、人死に過ぎでしょ? と思ったことある人、ぜひご一読下さい。

名探偵コナン、人死に過ぎでもういいわ〜と思った私を「もう一度コナン読んでみようかな」と思わせてくれた公式スピンオフギャグマンガです。

 

主人公は名探偵コナンに登場する、犯人役の黒い影。アレが主人公です。アレが犯沢さんです。

犯沢さんはとある出来事がキッカケで(作中でまだ謎は明かされていません)、名探偵コナンに登場するある人物殺害することを心に決め、生まれ育った島根県の出雲から、名探偵コナンの舞台である『東京都 米花(ベイカ)市 米花町 』に上京するのですが .  .  .  .

コナンの作中通り、ベイカ町は殺人事件のバーゲンセール。コナンに登場するキャラクターも次々登場し .  .  .  .  あのキャラクターが一巻から超名言をぶっ放してくれます       「爆発は春の季語じゃよ」

後は読んで下さい。

 

原作者の青山先生も結構ガッツリ監修しているらしく、直接直しを入れているコマもあります。

でも青山先生、犯沢さんの空きページでドヤるのだけはどうか .  .  .  止めて下さい。YAIBAまじっく快斗4番サード青山剛昌短編集も全部リアルタイムで読んでる自分としては、学生時代の恩師に説教されてる気分です .  .  .  .

 

そんな感じで先ずは気軽に読めそうなものを5作品だけ挙げました。

また次回。

※酔っぱらいながら書いているもので、あとになってからちょこちょこ手直しをしてます。アシカラズ。