Twitterから溢れた言葉

推しを引き当てる」

 

Twitterで呟こうと思ったらどう頑張っても文字数収まらなかったので久々にブログ。

作詞作業中、鬼のように辞書を引きまくって、納得のいく表現を見つけたと思ったら、最初に思い付いた歌詞と全く同じだった、ということがある。

自分の感性には絶対的な信頼を持っているけれど、同時に全く信用していないので、この「辞書を引く」という行為はとても大切。

徒労に終わったとしても選んだ言葉に更なる質量を与えてくれる。

調べていた言葉の注釈から新たな言葉/表現が見つかるのもすごく楽しい。まるで「今日はカツ丼だー!誰がなんと言おうとカツ丼だー!」と勇み足で店に駆け込んだら、セットの御御御付けが身体にジャストフィットする優しさで解脱した、みたいな嬉しさ。

 

「御御御付け」の語源について語るのは我慢するけど

そもそも「辞書を引く」という言葉の「引く」という字は、

おみくじを引くように、言葉の海の中から一つの単語を手元に引き寄せる、というニュアンス。

投網漁のようでもある。

狙った言葉を見事引き当てるのが困難なように、

有象無象入り乱れる音楽シーンからお気に入りの「推し」を「引く」ことも困難。

推しを引き当てた人はとても勤勉な音楽好きか、とてもラッキーなのだと思う。

ただの言葉遊びだけれど、この「推してる」のに「引いてる」という矛盾が面白い。正反対のものは結構両立して存在している。

言葉の探求は常に新しい言葉の入り口。
音楽も常に新しさと共にある。いつまでも辞書を引き続けていたい。

でも明日レコーディングだから、作詞作業に戻ろう。ちくしょう。